コミュニケーション能力とは何か
2003年8月13日コミュニケーション能力ってよく耳にしますよね。
でも一体「コミュニケーション能力」って何なんだろう、と常々思っていました。
就職支援塾の先生であり人事・営業のプロの方は「言葉だけでどれだけ言いたいことを正確に伝える事ができるか」だとおっしゃっていました。
大学の国際関係論の先生がおっしゃる事には(一度議論になったんです)「共感力が一番大事」。
さてさて一体何なんだーと思っていると、ある本に書いてありました。異文化コミュニケーションの大学教授、鳥飼久美子さんの本です。
本によると、「コミュニケーション能力」という概念は、1972年に言語学者デル・ハイムズが提唱したもので、文法などの言語的知識とその知識を実際に運用する能力を指していました。
また、1980年にはカネール氏とスウェイン氏が「コミュニケーション能力」を4点にまとめました。
≪コミュニケーション能力とは≫
1:文法的能力
文法や語彙などの言語的知識
2:社会言語学的能力
会話の社会ルールを知り、様々な状況に応じて適切に表現を使い分ける
3:談話能力
全体の文脈の中でメッセージを理解する能力、対話能力
4:方略的能力
コミュニケーション・ストラテジー能力。
いつ会話を始め、どのように保持し、終えるか
コミュニケーションが円滑に進まなかった場合の修正など
うーんなるほど。言語学者の中ではきちんと定義がされていたんですね。
ロジカルシンキングとかクリティカルなんとかとかよく色んな言葉が氾濫していますが、(そういう言葉だけを意味も無く連発している人もいますが)きちんと素性を知った上で使うようにしたいです。言葉に対するセンスを磨こうと思います。
ちなみにちなみに。
本の中で面白そうなサイトが紹介されていました。
「英語を学ぶ全ての人へ」というサイトです。
サイトの運営者は、小学校からの立教大学出身で一度の海外留学経験なしに3年生の時にはTOEFL640点、TOEIC990点、英検1級、国連英検A級を取得したツワモノです。
http://www.bh.wakwak.com/~howtoeigo/
http://how.to/eigo/
TOEICと言えば、株式会社アルクの主催している2日間のTOEIC講座、近所だったので先月受けに行きました。すると講師の方は実際のテスト作りに携わっている川端淳司さんでした。「すごく頭のいい人だなー」と思いましたが、実はこの方の事を全く知りませんでした。本屋に行くと彼の本が平積みで売っていてびっくりしました。おそらくTOEIC関係の参考書でもかなり売れている方だと思います。しゃべっちゃいました、しかも質問しまくってました。とても親切な方でした。
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